子供が病気!さあ、仕事をどうする?〜病児保育の現状と活用〜

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働くママを悩ます子供の急な病気

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今日は絶対に仕事を休めない日なのに、朝から子供が病気になってしまった。この後、どうしても抜けられない会議が入っているのに、保育園から発熱による「お迎えの依頼」が来てしまった・・・。

子育てをしながら仕事をしていると、こんな場面に何回も遭遇します。保育園は子供たちが集まっていますから、どうしても風邪や病気が感染りやすいようです。さらには家庭の中で、「上の子が治ったら、下の子に感染った」ということも。子供の病気はいつだって突発的に起こりますから、事前に仕事を調整することは困難です。

我が子のためとは言え、やむなく仕事を休めば「自分は社会人として役に立てているのか」と気持ちが滅入ることもあります。また、理解のない同僚からの嫌味や冷たい言葉に傷つけられることもありますし、時には、子供が病気がちなことを理由に会社から退職を迫られるという最悪のケースもあるようです。

「病児保育」は働くママの希望の光?

子供が病気になった時、仕事をするママの強い味方になってくれるのが「病児・病後児保育事業」、いわゆる「病児保育」の制度です。簡単に言えば、病気の子や病み上がりで治りきらない子を預かってくれる保育園やベビーシッターさんのようなもので、平成7年度から国の事業として実施されています。

病児保育の施設は、下記の3種類に分類されています。

  • 病児対応型・病後児対応型・・・地域の病児・病後児について、病院・保育 所等に付設された専用スペース等において 看護師等が一時的に保育する
  • 体調不良児対応型・・・保育中の体調不良児を一時的に預かるほ か、保育所入所児に対する保健的な対応や 地域の子育て家庭や妊産婦等に対する相 談支援を実施
  • 非施設型 訪問型・・・地域の病児・病後児について、看護師 等が保護者の自宅へ訪問し、一時的に保育する

※以上、内閣府「病児保育事業について(平成25年11月25日)」より抜粋

 

病児保育の「カベ」

この病児保育は、働くママ(時にはパパも)支えてくれる素晴らしい取り組みだと思います。活用したいと希望する人は、大勢いることでしょう。

しかし、ここで難関があります。それは、まだまだ施設数が少ないことです。
関東を例に、都道府県別の病児保育施設数を見てみましょう。

都道府県 施設数
茨城県 2施設
栃木県 3施設
群馬県 5施設
埼玉県 22施設
千葉県 25施設
東京都 103施設

※以上、全国病児保育協議会ホームページを参考に筆者集計

さすがに東京は充実していますが、茨城県などどうでしょう。東西に100キロ、南北に130キロほどあるあの広い県で、たったの2箇所です。病気の子を抱えて、出勤前に何十キロも先の施設へは行かれません。こういった地域では、病児保育そのものを活用できる人が少ないですね。

病児保育の施設数が増えない理由は、主に下記の通りです。

  • 風邪の流行る時期とそうでない時期とで利用者の増減の幅が大きく、全施設のうち64%が赤字経営
  • 保育士・看護師などの人材の確保が困難

※厚生労働省「病児保育事業の現状のまとめ」より

これらは、病気の子だけを預かるという、特殊な業態ならではの難しさと言えるでしょう。しかし、少子化対策の大きな要になりそうな事業ですし、利益を追求せずとも運営ができるような体制作りを、是非とも国に検討して欲しいものです。

adviser

子の看病を考慮すると在宅での仕事はベストの選択

見てきたように、日本には子供が病気になった際のサポート制度はあるものの、まだ十分に機能しているとは言えない状況です。
子供の体質には個人差もありますし、職場の理解や、家族・親戚の協力が得にくい環境である場合など、仕事を続けることが難しくなることも考えられます。
もし、子供が病気がちで仕事を続けることに迷った時、思い切って在宅での仕事に切り替えることも一つの手段です。
在宅で仕事をするのは、はじめ少し勇気がいるかと思いますが、子供が寝込んでいても、そばにいながら仕事をすることができます。職場でやきもきと心配することがなくなる分、気楽だとも言えます。
このサイトでは、キャリアアドバイザーの見地から、各種の在宅ワークをご紹介しています。一口に在宅ワークと言っても、気軽に始められるものから、手に職をつけて独立開業できるものまでさまざまありますので、今後のキャリア形成の参考に、ぜひご覧になってみて下さい。

キャリアのプロが分析・比較!在宅ワークあれこれ

子供が病気の時に甘えてくる期間は、限られています。看病と仕事との狭間で苦しむより、発想の転換で独立の道を検討してみても、良いかも知れませんよ。

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萩原由紀

バツイチキャリアアドバイザー。 ニコリともしない人見知りなインドア女だったが、前夫との離婚を機に人材派遣業の世界へ飛び込む。営業としてキャリアを重ね支店管理者まで勤めたが、自営業を営む現在の夫との再婚を機に、夫の仕事を手伝うか自分のキャリアを追求するか迷い、思い切って退職。その後、いくつか職を変えながら生き方を模索している最中に、Web制作とWebライターの仕事に出会い、在宅でもキャリア形成ができることに感動する。 現在はWeb制作のスキルをきっかけとして、ある組織のシステム管理を任せてもらいながら、ライターとして情報発信をしている。ワーキングマザーどっとこむの、主に「ワーク」に関する記事を担当。生き方に迷いながらも勇気が出ず、一歩を踏み出せない女性の背中をそっと押せたら・・・と本人は語る。 得意分野:労働法、キャリア形成、職場の人間関係、ビジネスマナー