保育園の連絡帳の役割って?
まずは、連絡帳の内容や役割、どんなときに必要なのかを確認しましょう。
連絡帳は保育園とのコミュニケーションツール
保育園に入園してから、毎日子どもの様子を共有するために、家庭と保育園の間でやりとりを行う連絡帳。子どもを受け渡しする際、お互いに口頭でゆっくり伝えられなかったこと、体調面で留意すべき点など、子どもを見守る際に必要なことを伝え合う、交換日記のような大切なコミュニケーションツールです。
連絡帳の基本的な記入項目
連絡帳に必ず記入しなければならない項目は、主に次のようものが挙げられます。
- 朝の体温・体調・機嫌など
- 睡眠時間・質(深い・浅い)
- 食事や授乳の時間・内容・量
- 排便の有無・回数・固さ
- 保育園へのお迎えの予定時間
- 連絡欄(家庭から)
- 連絡欄(保育園から)
これらの情報をすべて考慮しながら、保育士さんは子どものお世話をします。
体温や体調に関する連絡事項から「病気の兆候が出ていないか」、睡眠の深さから「昨日はあまり寝られなかったのかな、少し眠くて機嫌が悪いかもしれないな」といった具合です。
また、排泄の様子を保護者や保育士さんが観察することで、胃腸の不調なども察知しやすくなります。
病児保育を受ける際に必要な場合も
子どもの発熱時に、病児保育施設を利用するママもいるかもしれません。その際、施設によっては、通っている保育園の連絡帳の提出を求められる場合があります。病児保育の際に、普段の子どもの様子を把握することが目的です。
連絡欄(自由欄)には何を書く?初日の挨拶例もご紹介
保育園によって異なりますが、連絡帳には、「家庭の様子」や「連絡事項」などと称して、保護者が子どもの様子を自由に書き込める欄が設けられています。この自由欄、「何を書いたらよいのか迷う」と、悩んでしまうママも多いのではないでしょうか?
登園初日はひとこと挨拶だけでもOK
一般的に、入園前の説明会などで事前に配布される連絡帳。初めて子どもを保育園に入れるママは「初日って何か挨拶が必要?たくさん書かなきゃダメ?」と考えてしまうかもしれませんね。
子どもの体調面など気にかかることがあれば、もちろん記入の必要がありますが、特にない場合は「よろしくお願いします」の一言だけでもOKです。
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筆者の場合、1歳の次男の保育園登園初日には、「1年間よろしくお願いします。ボール遊びが大好きな元気な男の子です」と記入しました。
ちなみに、保育園からの返信には「入園おめでとうございます。〇〇(息子の名前)くんと一緒に楽しく過ごしていきたいと思います。1年間よろしくお願いします。」と記載されていました。
体調などの留意事項に限らなくてもOK
子どもが乳児の場合など、まだ小さいときは、体調が安定せず、体調や食事、排泄のことなど伝えておくべきことも多いかもしれません。しかし、そのような体調面での心配事も減ってきて、書くことがないと感じた場合でも、保育士さんにとっては、子どもの情報は多くあるほど役に立つものです。何を書いてよいかわからないときは、次に挙げることを参考にしてみてはいかがでしょうか?
子どもの成長を共有
「『ママ』『パパ』と言えるようになった」「頑張ってひとりで立つことができた」「自分でスプーンでご飯を食べようとしている」など、日々成長する子どもの姿をありのままに伝える連絡は、保育士さんにとっても嬉しいもの。保育園においても、できたことをたくさん褒めてくれたり、さらに成長を促すようにサポートしてくれるはずです。
子どもが夢中になって遊んだことや、おもしろい言動など
帰宅してから、電車のおもちゃにずっと夢中になって遊んだこと、ずっとワンワンのぬいぐるみにご執心だったことなど、子どもの興味の内容を提供するのもよいですね。保育園での会話や遊びのバリエーションが増え、楽しめるきっかけになるかもしれません。また、「子どもがうんちをするときにふんばる姿がかわいい」「ひとりで鏡を見てニヤついていた」など、おもしろかわいい家庭での子どもの姿を共有することも、育児の楽しみになります。
育児の悩みや相談でもOK
保育士さんは、子どものお世話のサポーターであると同時に、ママやパパの育児のサポーターでもあります。コップ飲みの練習や、トイレトレーニング、イヤイヤ期の対応など、家庭での育児での悩み事などは、躊躇せずに相談してみませんか?口頭では言いにくくても、連絡帳でなら伝えやすいかもしれません。また、保育士さんならではのアドバイスがもらえることもあります。
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筆者の場合は、あまり深く考えずに「兄弟でケンカした」「理由は分からないが、機嫌が良くケラケラ笑っていた」「ひとり立ちの練習に意欲的だった」など、他愛ない家での出来事も共有するようにしています。どんな連絡事項にも、丁寧に返信をくださる担当の保育士さんには、本当に感謝しています。
連絡帳をツールとして、子育てにおいて孤独にならないように、保育士さんとの信頼関係が築けるとよいですね。
育児日記としても保管できる!連絡帳の上手な活用方法
忙しく働くママにとっては、連絡帳を育児日記のような感覚で使うのも、上手な活用法のひとつです。毎日記入するものなので、子どもの成長の様子が一目瞭然。身長や体重などの発達の過程や、病気の既往歴、予防接種の記録などを、空いたスペースに記入しておけば、別途育児日記をつけなくても過去の情報を見つけることができます。
また、定期的にママの所感や願いを書いたり、保育園で制作した手形や折り紙作品などを貼り付けて保管すると、思い出深い作品集にもなり、後で読み返すと楽しいですよ。
連絡帳がない保育園もあるの?最近の連絡帳事情
連絡帳は、保育士さんとの情報交換や育児記録としても重要ですが、少人数で数多くの子どもを保育する保育士さんにとって、毎日連絡帳を記入することは大変な作業です。
最近では、紙の連絡帳を廃止し、スマートフォンの連絡帳アプリを導入する保育園も増えてきました。連絡帳アプリには、基本の連絡項目の共有に加え、写真や動画の添付、出欠やお迎え連絡の機能などが備わっているものもあります。
例えば、2016年にサービスが開始された「キッズリー」というアプリは、現在では導入する保育園が1,500にも上り、保育士さんの事務作業の効率化に大変役立っているとのことです。
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保管できる紙の連絡帳の方がよいという意見など、アプリサービスの導入については賛否があるかもしれません。でも、保育士さんの大変な作業が簡略化され、保育士さんと保護者との信頼関係がうまく維持できるサービスの発展には今後も期待したいところですね。
保育園の連絡帳をアプリで時短 ママが使っている人気アプリ4選!
連絡帳を上手に使ってストレスフリーな保育園生活を送ろう!
保育園に子どもを預けて働くママは、限られた時間での子どもとの向き合い方、保育園との付き合い方など、いろいろと悩むことが多いかもしれません。
しかし、やはり子育ては子どもの周りにいる大人がサポートし合って行うもの。保育園の連絡帳というコミュニケーションツールを上手に使い、親子にとってストレスフリーで楽しい保育園生活を送りたいですね。
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