ここでは、在宅ワークの一つ、HTMLコーダーとはどんな仕事なのか解説していきます。
ITやWeb業界に詳しくない人の多くは、HTMLコーダーという言葉を初めて耳にするのではないでしょうか?
コーダーとは、簡単に言えばプログラム(=コード)を書く人のこと。
具体的には、HTMLやCSSなどと言ったwebサイトを作成する言語をコードと呼び、それを使う人のことをHTMLコーダーと呼びます。
そこで今回は、在宅HTMLコーダーの仕事内容や気になる年収、未経験でフリーランスになるための方法をお伝えします!
在宅HTMLコーダーの特徴とは
- 未経験でも1カ月程度で勉強ができ、すぐ仕事に結び付けることができる。
- テープ起こしやデータ入力など、「誰でもできる仕事」より年収が良い。
- 案件が多く、誠実にこなして行けば仕事の受注に困ることはあまりない。
- デザインや、もっと上のプログラム言語(たとえばjavascriptなど)を学べば受注案件数は飛躍的に伸びる。
在宅HTMLコーダーという働き方を評価すると
評価の解説
- 始めやすさについて:★★★★★(5点満点中3点)
- 先述の通り、HTMLやCSSは未経験でもとっつきやすいプログラム言語です。
専門学校で勉強する場合でも、授業料も比較的安め、講座の受講期間も短いですから、これから専門性を身に付けて「社会で必要とされる女性」を目指すママには最適です。ただ、データ入力など「誰にでもできる仕事」と比較すれば、勉強が必要となってくるぶん、ちょっとハードルは高め。そのため、始めやすさは3点としました。
- 時間の自由度について:★★★★★(5点満点中5点)
- 在宅ワークのメリットは、納期さえ守れば一日のうちのどの時間帯にでも作業ができるということです。
ご飯を作る時間、お子さんの送り迎えの時間など、作業ができない時間帯があっても問題なし。
時間の融通という点において、これ以上ない自由度があります。 - 年収について:★★★★★(5点満点中4点)
- HTMLコーダーという職種の平均年収は380万円です。パート事務や、在宅でのデータ入力などと比較すると、2倍~3倍程度の年収になると言えます。
ただ、もっと他のプログラム言語を使える職業と比較すると、年収はまだまだと言ったところですから、点数は4点としました。 - 続けやすさ:★★★★★(5点満点中3点)
- 時間の自由度は高いのですが、納期が迫ってくると、深夜に作業するなどという場合もあります。
慣れてきて作業のスピードが上がり、無理のない仕事量を把握するまでは、進捗管理がちょっと大変かも知れません。
家事や育児との両立はしやすいですが、慣れるまでは大変という点を考え、続けやすさは平均点である「3点」としました。 - 復職しやすさ:★★★★★(5点満点中4点)
- これについては、フリーランスとして独立をしているわけですから、復職のために会社と約束をして…などという面倒はありません。
妊娠・出産で数年休職しても、会社勤めなどと比較したら、段違いに復職は簡単です。ただし、プログラミングの技術は日々進歩していますから、長期間離れた場合、進歩した部分を勉強しなおすことは必要です。そのため、点数は4点に抑えました。
休職中もアンテナだけは貼って、復職時に何を勉強したら良いかだけ、整理しておくとよいですよ。
在宅HTMLコーダーで働くメリット・デメリットとは
- デメリットは「コーディングだけの仕事」が少ないこと
- デザインとセットでコーディングを依頼するケースが多く、コーディング単体で受託できる案件が少ないことがネックとなります。
コーディングを足掛かりにしてデザインを勉強していくか、プログラミングについてより深く学んで一つ上のプログラマーを目指すか、方向性を決めて、長期的にスキルを磨いていくとより良いでしょう。
フリーランスの在宅HTMLコーダーとして仕事をするには
まずはしっかり基礎力を身に付ける
当然のことですが、まずこの世界に飛び込む前に、しっかりと基礎力を身に付けましょう。
独学でこなす人もいますが、独学ですとプログラムの「常識」を学ぶことができません。
忙しい子育て中の女性には、自宅で空いた時間に学べる通信講座がおすすめです。
未経験者をプロの在宅HTMLコーダーに育ててくれる通信講座情報はこちら
営業力を身につける
次に、フリーランスの在宅HTMLコーダーとして仕事をしていくには、営業スキルが必要となります。
営業について学んでも良いですし、一度Web制作の企業に入社して人脈を作っておくことも一つの有効な手段です。
独立前にWeb制作に企業に入社するという選択をする場合には、自分のライフスタイルに合った企業を選ぶ必要がありますから、企業情報を豊富に持つ専門の転職サービスなどを利用して、じっくり企業探しをしましょう。
Web制作から独立後の営業まで学べるフリーランスにおすすめの講座はこちら
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プログラミングを勉強して仕事の幅を広げる努力をしていく
先述のデメリットの箇所でもふれましたが、HTMLやCSSなどのコードを書くこと(=コーディングと言います)だけではなく、一つ上のプログラム言語が分かると仕事の幅が広がります。
具体的に身に付けたら良いと思われる言語は、下記の通り。
- javascript(サイトで行う「○○診断」や画像のスライドショー表示など、Webサイトを「動かす」言語)
- jQuery(上記javascriptだけでは実現が難しいシステムを、簡単に組めるようにした「javascriptのライブラリ」)
デザインに自信がなかったら、タッグを組むデザイナーを探す
こちらもデメリットの欄でご説明しましたが、コーディングとWebデザインがセットとなった仕事は、数多く存在します。
ただ、デザインはセンスが問われますから、勉強すればだれでもできるとはちょっと言えないですよね。
コーダーは、プログラマーとしてスキルアップをするも良し、またはデザイナー方向へ進むも良しの職業。
しかし、それらのスキルを習得するまでに時間がかかるようでしたら、いいデザイナーさんを見つけ、一緒に仕事をするということも一つの手です。
多くのWebデザイナーさんは、HTMLなどコーディングができる人がほとんどですから、仕事や報酬の割り振りは、事前にしっかり話し合っておきましょうね。
在宅HTMLコーダーのリアルな声
いかがでしょうか、HTMLコーダーという仕事の実態やポイント、掴んでいただけたのではないでしょうか?
では実際に、未経験から在宅HTMLコーダーデビューをした女性に、インタビューをさせていただきました。

回答者:35歳萩原さん(既婚)
イタリアンレストランのオーナーシェフである夫を持つ、主婦歴4年目の35歳。
愛する夫とネコ3匹、イヌ2匹に囲まれて、在宅での仕事を始めました。
営業として管理職まで勤めた経験はあるものの、Web業界は全くの未経験でしたが、このサイトでも紹介しているGeekGirlLaboでゼロからコーディングを学び、今は在宅HTMLコーダーとして仕事をしています。
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家庭と仕事を両立させている年数を教えて下さい
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初めてから、1年と4カ月が経ちました。
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家庭と仕事を両立させる上で大変だったことは何ですか?
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納期によっては深夜の作業が発生することがあるので、はじめのうち、夫の理解を得ることが大変でした。
いまでは、深夜の作業が面倒だ~なんて弱音を吐くと、「仕事でしょ」と一言注意されるまでになりました(笑) -
家庭と仕事を両立させる上で気をつけていることを教えて下さい。
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在宅で仕事をしていると、いつでも作業ができてしまうため、ズルズルと仕事をしてしまうことがあるんですね。
ある日、それって自分にも、一緒にいる家族にも良くないなって気付いて。
ですので、今は仕事をする時間、そうでない時間はしっかり分けるようにしています。
特に、夕飯後に作業をするのは、納期の都合でやむを得ない場合、緊急の場合のみにしています。 -
仕事を取るコツは何かありますか?
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私の場合、まだまだ1年目の駆け出しなので、来たお仕事は断らない、誠実に仕事をする、納期は必ず守る、の3点に気を付けてやっています。
全部当たり前のことなんですけど、特に新人のうちは信用が一番だと思いますので、基本に忠実に!をモットーにしています。
以上の情報から、在宅HTMLコーダーという働き方は、下記のような女性に向いている仕事と言えます。